こんにちは、ボウズです!
本日はフランス単語のカタカナ表記について日記を書きます。
渡仏1年目の私にとって文法や発音記号などに関しての勉強は楽しく、喜んで勉強を進めていました。
フランス語には日本語にない発音がたくさんあります。と言っても英語ほど多くなく複雑でもありませんが、中でも母音のルールと「r」の発音は、私たちが親しんでいる日本語や英語にはないものがあります。
例えばLe Corbusier。
20世紀を代表する建築家・インテリアデザイナーで、彼が生前に着たウール襟、ダブル仕様の公務員レザージャケットはフレンチヴィンテージの中でも大人気のモデルです。
日本におけるヴィンテージ服界隈においての彼の発音としては「コルビジェ」表記が多く見られますが、日本語のWikipediaを参照しても「ル・コルビュジエ」と表記されることが一般的です。
Le Corbusierを音節に分けると、le-cor-bu-si-erとなります。
母音を伴わない「r」のカタカナ表記については、フランス語でありがとうを意味する「メルシー(merci)」に倣うと、「ル」とするのが一般的です。
また、フランス語の母音のルールに則ると、「u」は「ュ」、「er」は「エ」と発音します。
そうすると、Le Corbusierの発音はル-コル-ビュ-ジ(ズィ)-エとなります。
次にbourgeronです。
これは主に兵士が兵舎で着ることを想定した短い丈のコート(=ジャケット)と、それに派生して俗的には兵舎で着る服全般の種類を意味する単語です。
この単語のカタカナ表記としては「ボージョン 」や「ブージュロン」が多く見られます。
bourgeronを音節に分けると、bour-ge-ronとなります。
フランス語では「ou」で「ウ」、「e」で「ウ」と「エ」の間のような音、「g」で「ジェ」になります。
私たちが親しんでいる単語にブルジョワ(bourgeois/e)という言葉がありますが、この二つの単語はbourgeまでを共有しています。
また、bourgeだけでもブルジョワを意味することができ、その場合のカタカナ表記は「ブルジュ」となります。ここから、「e」単体のカタカナ表記は「ウ」となることがわかります。
これらを考慮すると、bourgeronのカタカナ表記はブル-ジュ-ロンが最適です。
実際の発音としては「r」はかなり弱く発音されるので、ブルジュロンよりもブージュロンと発音した方が伝わりやすいかもしれませんが、「メルシー」に代表される「r」のカタカナ表記に基づくと、日本語での書き言葉としてはブルジュロンの方が良いと言うことができます。
反対に、Le Corbusierに関してはそもそも「ル」を省略しているフランス人はほとんどいないと感じますし、「u」の発音が「ィ」になると、フランス人が聞いた際に混乱を招く恐れもあります。
英語に比べるとフランス語はカタカナ発音で伝わる言葉が多いです。
例えばAu Molinelは「オモリネル」で、Maquignonは「マキニョン 」で十分伝えることができるはずです。
しかしながら、全く起源の違う二言語ですので、無理やりカタカナ表記にしなければいけない場合もあり、今回はそれをテーマにしました。
フランスのヴィンテージ服だけじゃなくフランス語の発音も知りたい!という方がどれだけいらっしゃるかわかりませんが、ちょっとした豆知識になれば嬉しいです!
それでは!
ボウズ
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