1920年代から1930年代にかけて製造された、マキニョン(家畜商人)のインディゴリネンビオードです。
マキニョン(maquignon)は、馬や牛などといった家畜を売買していた人々です。動物の毛が衣服につきにくよう、ワックスのかけられたリネン素材の服を身につけていました。
こちらのような全開きのビオードの他に、被りのビオード、コート、パンツなどがあります。
マキニョンの場合は、どれもインディゴで染められていて、かつ白いステッチで縫製されていることが特徴です。
そういった色のコントラストや、全体の素材感と雰囲気はたくさんのクリエイターを魅了してきました。
そのためか、近年のフレンチヴィンテージの高騰が始まるずっと以前よりその地位を確率していたため、フランス国内でも希少価値の高い部類になります。
マキニョンの方々は、寒い日に着込んだ上からでも動物の毛から服を守ることができるということで、ビオードを着ていたそうです(実際に写真やイラストが残っていて、ネット上でも見ることができます)。
脇下にあるスリットは、一番上に着てもコートやパンツのポケットに手を入れやすいように配されています。
ですので、リネンとは言え実は通年着ることができてしまうのが、このビオードの素敵なキャラクターの一つとも言えます!
もちろん当時とは用途が違うので、コートなどの下に着てチラ見せを楽しむ方が現実的かなと思います。
インディゴの抜けた綺麗なブルーの色合い、そのインディゴの中に光るシェルボタン、袖などに詰め込まれたようなギャザー、などなど、チラ見せでも存在感を際立たせられる要素を、このビオードはたくさん持っています。
胸のポケットはとても深いので、軽いものであれば割となんでも入ってしまいます!
軽いコートとしても、ロングシャツとしても着れてしまって着合わせが楽しくなる一着です。ファッション誌エディターの方がよくされる「一週間同じ服で違うコーディネートをしてみる」のも、このビオードなら簡単かもしれません!
メインボタン...シルバーのシェルボタン
袖のボタン...黒のガラスボタン
袖のボタンにはどちらも同じモデルが使用されていますが、もとはシェルだったと思われます。
コンディション...7/10
襟や袖口、スリットポケットなどに破れが見られます。
100年前の服ですので、それを考慮すると良いコンディションと言うことができます。
当時の洗濯方法に則って、マルセイユ石鹸で手洗いしています。
手洗いをすることで生地を無駄に傷めずに済み、より長くご着用いただけます。
サイズ
着丈 91cm
肩幅 65cm
身幅 79cm
袖丈 53cm
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¥72,000価格