1959年に製造された、Burberrys Paris(バーバリー・パリ)のギャバジンウールコートです。

 

高い通気性と悪天候への耐久性の両方を備える織りとして19世紀末にトーマス・バーバリーが発案した、レインコートのためのギャバジン織り。

当時、イギリスの羊飼いの人々(フランスで言えばマキニョン!)は羊を水浴させる際に、撥水加工が施された上着を着ていました。1880年にトーマス・バーバリーはその上着からインスピレーションを得てギャバジン織りを考案、1888年に特許を申請して1917年までバーバリーの専売とされたそうです。

 

バーバリーが生み出したその手法で織られたウールで紡がれたバーバリー・パリの一着です!

手に持つとこぼれていきそうなその滑らかさは、バーバリーが当時より突出したアイデアとノウハウに満ち、最高級の素材を使用していたことが想像させるものです。

 

 

オーダーメイドのコートのため本縫いの前に複数回の試着補正が入っているはずですので、その作業によって生まれたシルエットの美しさ(特に襟、肩、袖周り)は贅沢品そのもの。そのため、二枚袖ながらよくある肩のぽこっと感は全くありません(着用画像では中に着たワークウェアの肩がいかっていてそれが目立っています)。

 

オーダーではない平面パターンからおこされた量産の服では、このラインの美しさは生まれません(この場合も、完全な平面でなくトルソーによる立体補正も入るには入りますがオーダーに比べると簡易的です)。

 

人間の体には直線の部分が一箇所も無いので、この体に沿う曲線的なラインは試着補正によって丁寧に形作られ、またそれに伴う高い縫製技術によって生まれた素晴らしい1着です。

 

 

更に特筆すべきは襟とラペルについてです。

こちらは芯地に毛芯を使用されており、八刺し(ハザシ)というテーラー職人の技術によって仕立てられています。

襟、ラペルの立体的な曲線を片手で形作りながら、もう一方の手で表地と芯地を一刺し一刺し手作業で縫って仕立てていきます。

裏襟とラペルの裏にはこのハザシの証拠であるすくい縫いのまだらの点の様な跡があり、それは写真を見てもお分かり頂けるかと思います。

もちろん、表襟と表ラペルにはこの跡はありません。

 

この職人技によって作られた襟とラペルの美しさは、これだけの月日が経っても崩れることなく残っていて感動します!

 

 

悪い天気の日にも着用できるようチンストラップが備えられ、襟を立てて着ることができるようになっていますが、バルマカーンコートと違い通常はラペルを寝かせて羽織られるように作られています。

その形から、よりクラシカルなスタイリングをすることもできます。

 

また、チンストラップは内ポケの外側にボタンで付けられるようになっています。

襟を留めずに着用する場合は、襟に付けていても内ポケに収納(?)していても!

 


セリフ体のBurberrysとサンセリフ体のPARISが混ざったバーバリー・パリ独特のタグは、その言い知れない美しさでコートの内面を修飾しています。

 

スペシャルな1着です!この機会にいかがでしょうか。

 

 

ボタン:欠損したものはありません。

 

コンディション:9 / 10

首元の裏地に激しめのスレが見られますが、他に特筆すべきダメージはありません。虫食いもありません。

袖口やポケット口も非常に綺麗で、60年前の服と思えない程です。

 

 

 

サイズ

着丈 111cm

身幅 66cm

裄丈 88cm

 

着用しているモデルは175cm、60kgです。

 

 

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SPECIAL 50s Burberrys PARIS ギャバジンウールコート

¥230,000価格