1930年代から1940年代にかけて製造された、黒モールスキンのワークパンツです。
タグがもともと付けられていなかった物(縫い付けられていた跡がばい)で、製造メーカーはわかりません。
おそらくはLouis Fabre(ルイ・ファーブル)のように、紙タグだけ付けていたようなメーカーだったのだろうと思います。
黒モールスキンは黒い汚れが目立たないということから、国営では汽車のボイラールームで石炭をくべる人や、民間では炭屋の人々などに愛用された生地です。
こちらはマルタンガル(英語ではシンチバック)にPARISと書かれていて国営の物ですので、ボイラールームで働いた人のものだと思われます。
フレンチヴィンテージにおいてはブルーが主役であり、それが無ければ始まらないとも言えます。そのため「黒」は相対的に少ない色ですが、やっぱり好きなカテゴリ一つにつき一着は黒い服が欲しいもの...!
そんな時にはやっぱり黒モールスキンが挙がります。
こちらのパンツは、ため息が出てしまうほど「最高」の一言に尽きます!
特にダメージはないものの、左腿にあるお直しや全体的な色の褪せ、使用感などその雰囲気は他の素材のもの、後の年代の物では絶対に見ることができません。
加えて、その状態の良さは前の年代の物になるとなかなか出てこないです。
色に関して、黒モールスキンは色褪せると白がかったグレーになります。
その過程は、こちらのパンツにも現れています。
ちょうど良い具合に褪せた色合いは、ブラックモールスキンにしか出すことのできないユニークな風合いを醸し出していて、見る度、触る度にこのパンツが過ごした時間を感じることができます。
股の開閉部の内側には、リネン/コットンのメティス生地が使用されています。こちらはブラックではなくインディゴで染められたブルーで、チラッと見えるその色味がとても綺麗です。
ボタン...
・ウエスト前面の右の内側、後ろ面の左、股の開閉部一番上がメタルボタンです。こちらがオリジナルだと思われます。
・ウエスト前面一番右はプラスチック製です。
・ウエストの他のものはメタル製です。
・股の開閉部は上2つがメタル、一番下が木製です。
コンディション...8/10
特にダメージはありません。良い状態です。
当時の洗濯方法に則って、マルセイユ石鹸で手洗いしています。
手洗いをすることで生地を無駄に傷めずに済み、より長くご着用いただけます。
サイズ
ウエスト 42cm~46cm(マルタンがるで調整できます)
股上 35cm
股下 61cm
総丈 93cm
裾幅 26cm
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