1950年代頃に製造された、黒シャンブレーのワークコートです。
メーカーはADOLPHE LAFONT(アドルフ・ラフォン)です。
1844年、大工をしていた義理の兄弟に、モールスキンのパンツを作ったところから始まったワークウェアメーカーです。
主にモールスキンやコーデュロイなどといった、ゴツめの服を製造していましたが、徐々に網羅する範囲は大工にとどまらずに、農夫や炭関連、レストラン、パン屋など多くの職種の衣服を作るようになっていったようです。現在ではアドルフ・ラフォンがその服を製造する職種の数は230にも上ると言われています。
フレンチヴィンテージのシャンブレーコートは主に小中学校の先生と生徒が着用していました。
一方で黒、白、グレーが混ざった糸を使用していて埃が目立たないことから、一般家庭でもcache-poussière(キャッシュ=プシエール)、「埃隠し」と呼ばれ愛用されていたそうです。
フランスのコットンやリネンのワークウェアといえばやはりブルーで、それが無いと始まらないとも言えますが、やっぱり好きなカテゴリ一つにモノクロの一着は欲しいもの...
フレンチワークではそれはやっぱり黒シャンブレーではないでしょうか!
黒白グレーの3色から為る糸から紡がれるシャンブレーは、グレー単色とは全く違う雰囲気と凹凸を持っています。
こちらのコートで非常に特徴的なのは、腰ベルトの細さ。
一般的なものに比べ、0.7倍ほど細い気がします。その細さが出すベルトのシャープさは、ゆとりの取られたヴィンテージのワークウェアに全体的な締まりを与えています。
また、その金具には軽い彫刻が施されています。アドルフ・ラフォンが自分たちの製造する服のディテールにしっかりとこだわって材料を買っていたかがわかる一点です。
素材はかなりゴツめのコットンです。
この季節に厚手のコートの下に着ても、十分防寒の助けになるほど分厚く、その重量は手にした時にまるでそのコートが過ごした「時間」を感じるよう...!
また、アドルフ・ラフォンのブランド自体各国のヴィンテージ界隈では非常に高く、この年代のアドルフ・ラフォンのタグがついたワークウェアはフランス国内でもかなり少なくなっています。
その人気はさることながら、角張りつつもどこか柔らかさのあるフォントと、3色からなる刺繍タグはとても愛らしいです。
ボタン...プラスチック製で、すべてオリジナルです。
コンディション...8.5/10
特にダメージはなく、非常に綺麗な状態です。ミントコンディションと言えるかもしれません。
当時の洗濯方法に則って、マルセイユ石鹸で手洗いしています。
手洗いをすることで生地を無駄に傷めずに済み、より長くご着用いただけます。
サイズ
着丈 121cm
肩幅 49cm
身幅 60cm
袖丈 64cm
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