1930年代から1940年代にかけて製造された、ブラックシャンブレーのアトリエコートです。
珍しい6つボタン仕様!
首元まで留められるようになっていて、ワークジャケットのように丸襟を楽しめます。
ところどころには白ペンキ、それから強力な漂白剤がかかっています。
フランスでは漂白・殺菌にジャヴェル水(eau de Javel)を使用しますが、それに由来して色が抜けた部分をjavelisé/e(ジャヴェリゼ、「ジャヴェルで脱色された」)と呼んだりします。
全体的に色褪せして綺麗な淡いグレーになっていますが、白ペンキや漂白剤による白が相まってとても美しい雰囲気を醸しています。
モノトーンに色を与えるのは6つの木製ボタン。濃いめの茶色で木目もしっかりある素敵なボタンです。
胸ポケットは外されています。ヴィンテージのワークウェアでは時折見かけますが、色が残った部分が他とのコントラストを作っていて綺麗です!
メインのポケットはなんとセットイン!
ジャケットやコートのほとんどはセットオンですので、かなり珍しいディテールです。
スレキに使用されている生地もシャンブレーですが、本体とは違い非常に柔らかい素材で、手を入れた時の気持ち良さは格別!
(本体もそれなりに柔らかさのある生地です)
ポケット口には弓形の補強が施されています。
ベルトは切り離された跡もありませんので、もともと無かった作りだったと推測できます。
シャンブレーコートは、主に小中学校の教師やその生徒に着用された服です。
映画『大人は判ってくれない(1959)』でも先生が着用しています。
また、黒、白、グレー3色の糸が混合したその生地は埃がついても目立たないという特徴があり、各家庭や職場でも埃隠し(cache-poussière)と呼ばれ重宝されました。
ボタン...木製ですべてオリジナルです。
コンディション...前面裾に破れがありますが、布地が二重になっている部分で貫通していません。
その他は特筆すべきダメージ、スレなどなく非常に良いコンディションです。
当時の洗濯方法に則って、マルセイユ石鹸で手洗いしています。
手洗いをすることで生地を無駄に傷めずに済み、より長くご着用いただけます。
サイズ
着丈 114cm
肩幅 41cm
身幅 59cm
袖丈 60cm
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¥52,000価格